さて

たまには真面目なことも書いてみよう


先日報道があったように産総研で病原菌に関する不祥事があった
コレ
内部ではこの一件で理事とセンター長が責任を取るだろうとしている
この二人は今年度から現役職についたばかりである
それにもかかわらず過去の不祥事に対して責任を取らねばならない
このようなことがあった場合誰かが責任を取らなくてはならないのだ


ここまで眺めてみると理事とセンター長はちょっとかわいそうに感じる
実際の報道はそこまで深く突っ込んでいなかったから知っていることを書く


この不祥事を朝日新聞にリークしたのは前センター長である
卒業される際にメールなどの媒体を持ち帰ったのだ
つまり退職金約2500万円を手に入れた上に情報提供料を手に入れたわけだ


報道された機関は一体何をやっているところなのだろうか?
その名の通り寄託された微生物に対して科学的に審査し
高度な試験によって特許申請に対する種々の判定を行う場所なのである
経済産業省傘下でありながら特許庁も絡む板ばさみ機関なのだ
結果的に両省庁からいいように使われていた
規定を超えているレベル3も扱わなくてはならなくなった
レベル3とは炭素菌クラスの菌である
それを取り扱い「高度」な試験を行うのは誰だか知っているだろうか?
ここはセンターという名はついているが正職員は10人ほどしかいない
その人たちの仕事は政治なのであって試験は行わない
行うのは任期付き職員なのだ
その方たちがプロフェッショナルなのかというとそういうわけでもない
むしろ文系上がりの女性が多いのだ
彼女達は扱っている菌の危険性に対して直感で判断できない
我々は砒素やフッ酸や鉛が「危険」と意識せずとも感じる
彼女達が日常で聞かない特殊な菌に対して同様なことがないのだ
それでも「レベル3」ということは認識している
もちろんそれが機関のリミットを越えていることも知っている
上からはやれと言われる
そして外部には真実を何も言えない
彼女達は外部秘にするという念書まで書かされていた
板ばさみになりながらも彼女達は日々仕事をこなした
結果的にどうなったか
契約した女性のうちほぼ半数が精神的な病になり半年ほどで退職したのだ
そういう機関であったのだ


では誰がそのようにしたのか
10数人の正職員の中には当然まともな人間もいた
でも部下にやらさせざろうえなかった
10数人の上に政治家がいたから


不祥事が始まったとされる平成13年
現理事は奇遇にも新たな役職に着いたのだった
コレのしたのほうを見て欲しい
仕事はというと「今なにが行われているか」を把握することであった
しかも彼はその場所でのトップなのであった
当然規格外の病原菌が取り扱われていたことも知っていた
本来止めるべきポジションにいたのだ
それが政治家になってしまっていた


平成13年という年は偶然なのだろうか?
それとも必然なのだろうか?
どちらにしても彼は辞めなければならない人間なのだ
特許を扱うという機関の特性上まぎれもない証拠が現在でも100%残っている


前センター長はまともな人間であった
しかしながら加担もしていた
上手く逃げたうえに財産まで得た
うまいこと鬱憤を晴らしたものだ